H27 事例3 概要

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▼C社概要

  • 1954年に創業
  • 鋳物製品の生産・販売
  • 従業員数は50名
  • 年商は約10億円
  • 組織:営業部、設計部、製造部、総務部

取引先

  • マンホール蓋:土木建設企業
  • 農業機械部品や産業機械部品:各部品メーカー

売上構成比

  • 建設資材55%
  • 農業機械部品30%
  • 産業機械部品15%

農業機械部品と産業機械部品の受注量は増加傾向

経営課題:若手人材確保が難しく、高齢化が進んでいる

▼鋳物製品とは

  • 建設資材、農業機械部品、産業機械部品など
  • 建設資材
    下水道や、埋設された電気・通信ケーブル用のマンホールの蓋
  • 農業機械部品
    トラクターの駆動関連部品
  • 産業機械部品
    ブルドーザーやフォークリフト、工作機械の構造関連部品など

▼過去

  • 脅威:公共事業予算の縮小や海外製品との競争激化など
    →マンホール蓋の受注量が減少し、売上高が低迷
  • 強み:積極的に鋳造工程の生産能力の増強を進める
  • 強み:機械加工工程と塗装工程の新設により一貫生産体制を確立
    →農業機械部品と産業機械部品の受注獲得に成功

  • 強み:鋳造技術に精通した中堅エンジニア3名を社内から選抜して営業部をつくり、新市場の開拓を行わせた

▼現在

  • 機会:顧客からの軽量化、複雑形状化要求、つまり鋳造技術の向上要求
  • 機会:自動車部品2次下請企業でもある産業機械部品の取引先から、新規受注となる自動車部品の生産依頼

▼生産工程

  • 鋳造工程、後処理工程、機械加工工程、塗装工程、検査発送工程

▼マンホール蓋(見込生産)

  • 地方公共団体や通信会社などの事業主体ごとに仕様が異なるため品種が多い
  • 事業主体の予算確定後の発注のため受注量の季節変動が大きい

  • 営業部で得ている顧客情報の予想を基に需要予測
  • 需要の多い規格品は見込生産、受注確定後に在庫品から納品

▼農業機械部品や産業機械部品(受注生産)

  • 取引先からの受注が確定した製品を生産

▼生産計画

  • 問題点:鋳造工程の計画のみ立案
  • 問題点:受注確定製品について納期基準で計画(余力部分に見込生産品を加える)
  • 問題点:段取回数基準でそれぞれの工程担当者が加工順を決定
  • 1日4回(4ロット)の鋳造作業
  • 問題点: 農業機械部品や産業機械部品の納期遅延
  • 受注処理、生産計画、生産統制、在庫管理などを統合したIT化の検討

▼プロセス

  1. 新規受注の問い合わせ
  2. 営業部が顧客と技術的な打ち合わせを行い顧客の要望を把握
  3. 顧客要望を設計部に伝え図面等仕様書を作成
  4. 仕様書が顧客と合意されると、製造部に引き渡して生産準備
  5. 生産計画に織り込み
  6. 資材調達
  7. 製造

▼製造現場の改善

  • 自動車部品の新規受注を目指して、生産能力向上を目的とした改善活動を実施
  • 問題点:鋳造工程後の仕掛品が多く、その置き場に大きなスペースが必要
  • 問題点:フォークリフトによる製品の移動は、散在する仕掛品置き場を避けて走行
  • 問題点:多台持ちを行っている機械加工工程でも設備間の移動が非常に困難
    →製造リードタイムが長期化し納期遅延が生じる原因となっている

  • C社では工場全体の生産能力を鋳造工程の処理能力で把握
  • 鋳造工程の生産能力増強で受注増に対応
  • 問題点:マンホール蓋の工程分析では、機械加工工程がネック工程
  • 他製品の工程分析でも同様の傾向
  • 問題点:機械加工工程の残業が日常的に生じている
  • 機械加工工程の設備稼働率は48%と低い(非稼働52%=停止37%+ 空転15%)
  • 停止の主な要因は、治具交換や製品運搬、機械調整などの段取り作業
  • 空転は、製品脱着時の作業員の作業遅れによって設備が待機状態

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